カワハギヘッドライン

カワハギヘッドライン|カワハギ最前線

<< 昨年からの「宮ちゃんブログ」公開 | 2008ダイワカワハギオープン決勝 >>

2008ダイワカワハギオープン2次予選大会

カワハギ釣りの醍醐味を堪能できる竹岡沖で激戦続く

10月4日久比里が熱く燃えた。最終2次予選はまさに激闘が繰り広げられた。各予選を勝ちあがってきた選手達は、運だけで勝ちあがってきたわけではなくテクニックも兼ね備えた猛者達ばかり。
第1次予選の会場となった剣崎沖よりも技と読みでカワハギを攻略していく竹岡沖はまさにカワハギ釣りの醍醐味そのもの。そんな竹岡沖だからこそ繰り広げられた磨きぬかれた技、カワハギを意識し潮を読みきり、また同船した選手間の駆け引きなど、どれもがズバリはまらないと勝ち抜けられない。
6時半30分の受付時には、ほぼ参加者がそろい列を作っての座席抽選は緊張感いっぱい。釣り座が決まると各選手思い思いの戦略を練りながら出港の間準備に余念がない。8時の出港時刻を向かえ3船が一路竹岡沖を目指す。各船の競技状況結果は次の通りで次回決勝は10月11日(土)久比里 山天丸で開催される。

2次予選 A山下丸

オープン大会という性格上、1次予選では比較的のんびりした雰囲気も感じられたが、2次ともなれば選手の実力も拮抗し、自ずと高い緊張感が漂う。特に、抽選により優勝候補と目される実力者が集中したA船(山下丸)の場合はなおさらで、決勝戦を彷彿させるハイレベルな攻防が展開された。
口火を切ったのは左舷ミヨシの堀江選手。テンポのいいタタキでアグレッシブに誘い、パタパタと3枚を釣り上げて先制するが、なぜかこの後が続かない。代わりに調子を上げてきたのが船尾付近。派手な入れ掛かりシーンこそないものの、右の宮澤選手、左の川崎選手を中心に着実に釣果を重ねていく。この時期の竹岡沖は17〜18センチ級の中型主体に数がまとまるのが例年のパターン。だれもがそんな状況を想定して仕掛けをチョイスし、釣り方をイメージしてきたはず。
ところが、前日までとは打って変わり、メインターゲットの中型が口を使わず、ワッペンサイズと20センチオーバーの大型がポツポツと上がる展開。こうなると難しいのがハリの選択と誘いのスピード。結局、潮先の釣り座で、なおかつ軌道修正に成功した両大ドモと右トモ2番の船尾3人組が抜け出し、1週間後の決勝戦に駒を進めた。




順位 氏名 匹数
1 宮澤幸則選手 17
2 木村高章選手 15
3 川崎達郎選手 14

宮澤選手のコメント
「(抽選で)右舷大ドモの席に決まったときは正直ヤバイと思いましたね。有利な釣り座だから勝って当たり前じゃないですか、それが逆にプレッシャーになっちゃいました。それと、昨日のプラでは35枚釣っていい気分で臨んだんですが、始めてみたら状況がまるっきり変わってて、かなり焦りましたね。カワハギの活性が低かったので、仕掛けを止める時間を長くして、ファーストコンタクトがあってから誘い始める作戦が成功したのだと思います。
結局、シード選手を除けば、去年のファイナリストで残ったのはボクだけですから、決勝では今回勝ち上がれなかった人の分まで頑張りたいですね」

2次予選 B山天丸


2次予選B山天丸は、予選船別1位通過の石沢選手、出井選手、多賀選手、永山選手をはじめ強豪がひしめく同船は8時30分の開始時刻には竹岡沖でポイントを探す。競技開始の合図とともに各選手投入。
思い思いの戦略でカワハギを攻略していく。まず口切は右ともから2番目の永山選手続いたのはその左横佐藤英雄選手。最初の一流しでつれたのはこの2枚のみ。今日一日を占う上であまりにも厳しい現実を真の当たりにし各選手表情が一層厳しくなる。潮は濁りぎみで流れず風は北風が吹いているかいないか分からない程度。9時に3流し目が始まるが状況は変わらず右舷ともで1枚、左舷胴の間で1枚というようにポツリポツリの拾い釣りが続く。
たまにカワハギがかたまっているとワッペンサイズがパタパタと3,4枚各選手が釣り上げる。岩礁帯の上に行くと28cmクラスの大型が釣れるなど選手達をほんろうしていく。6流し目の10時になると日が高くなり気温も上がりレインウェアを着ている選手達が脱ぎ始める。風が止まり潮はまた緩くなり状況は一向に良くならない。
そんな状態のなか10時40分の時点で左ともの柳澤選手がロングキャストからヨコの釣りを意識した釣りで13枚・その右横石沢選手は船下をタテの釣で12枚とコツコツと拾い上げて数を積み上げる。右の胴の間に入った実力者狩野選手も丁寧な誘いで数を延ばしている。各選手状況が好転しないなかひたすら丁寧に我慢の釣りを強いられる。13時10分16流し目ちょうどカワハギが溜まっているポイントに乗ったのか船内バタバタと各選手まんべんなく釣れ始める。この流しで確実に拾うか拾わないかが勝負の分かれ目になったのかも知れない。14時最後の17流し目で競技終了。
予選突破一位はコンスタントに釣り上げた石沢選手、ついで2位は一日耐え続けた柳澤選手。3位は胴の間で丁寧な釣りをした狩野選手。一日カワハギの醍醐味を堪能し、そしてほんろうされ最後に笑ったのは自分の確立した釣りが出来たかどうかだったのかも知れない。




順位 氏名 匹数
1 石沢利之選手 19
2 柳澤弘樹選手 17
3 狩野聡選手 15

石沢選手のコメント
座席にも恵まれて潮先を意識せずにバラシが無くカワハギを確実に獲れたのが良かったですね。上から誘い下げて錘が着底したらゼロテンションで待つ。そしてカワハギにハリを吸い込ますこの繰り返しでしたね。ハリはフックの4号をメインに使いました。ゆっくりスローな釣りが功を奏しました。

2次予選 Cみのすけ丸


C船の注目選手はなんといってもダイワカワハギオープンの覇者有吉選手。ダントツの最高齢ながら技の切れは誰もが認めるところ。また、女性ではただ一人2次予選へと駒をすすめた中澤選手、湾奥の名手として知られる林選手もC船で争う。もちろんここまでくると手は揃ってくる。誰が勝ちぬけてもおかしくない激戦が予想される。


潮が流れない

みのすけ丸と僚船は一路竹岡へ。ここのところコッパも見え始め、数もまとまり始めているとの情報だ。
水温21度、潮濁り、落としの潮だがほとんど動かない。北風だが微風。船の動きは遅い。やはりこの潮だと魚の活性は低い。一流しで連続して本命があがることは少なく、ポツリポツリの状況だ。コッパはいるのだが活性が低く、こちらもポツリポツリのため平均すれば型は悪くない。時々デカイのが上がり、針を折られたり、仕掛けを切られたりするため選手は仕掛けの設定に悩まされる。


動かない潮と15cmに満たないワッペンに大型も混じる状況が選手を苦しめる。

大型をあげるも序盤苦戦する林選手


緊迫の序盤戦、少しづつ差が開きはじめる。

左とも 田中選手

序盤、抜け出したのは左みよしの紅一点の中澤選手。タタキタルマセ中心に6枚まで順調に伸ばしていく。左ともの田中選手も軽く投げて錘を付けて静かに誘ったあと聞く釣り方が底活性のカワハギにきいているのか数を伸ばしていく。思わず回りの目を引く激しい引きを見せた大型のカワハギにハリを折られてバラしてしまうがペースは崩さない。
注目の有吉選手も右の胴の間ながら確実に拾っている。集器にタコベイトを付けた仕掛けで錘をつけてフワフワさせて聞き上げ、まわりとの差を着実に広げていく。


右とも 守屋選手

右ともの守屋選手も朝一番は出遅れるもタタキタルマセが決まりはじめ徐々に調子をあげていく。
しかし、ここまで勝ち抜く選手達は状況打開の引き出しと判断力を持っている。朝一番に見させていただいた釣り方から釣り方を変えて来ていた。


出遅れ選手も参戦し激しいデッドヒート

御手洗選手

ここで動いたのが百戦錬磨の左胴の間の御手洗選手。竿もA-トリガーに変え、縦の釣りから底をより意識した釣りに変え、一気にデッドヒートに参戦。
左のみよしから2番目の植松選手もこの時、手を変えてきた。中錘を付けないシンプルな仕掛けで軽く叩いて誘ってから緩めて聞き上げるスタイルに変わりはないが、これに仕掛けを投げてサビく戦法を加えてきた。
前半飛び出していた中澤選手が不調になるのと入れ替わるように数を伸ばし始める。掛かってくるのは船下とのことだが付いて来るのかリズムが変わったのが良いのか手が急にあってきた。
そんな中でも昼頃まで不調だったのが右みよし、各選手。苦しんでいて声も掛けにくい状況であった。


更に激しく動く順位争い

好調の植松選手、とみよし中澤選手

昼に潮止まりを迎え、風も南気味に変わる状況の中、とも有利の状況が変わったように感じた。デッドヒートを演じていた田中選手、有吉選手、守屋選手の伸びが急激に遅くなってきた。
この時、朝は1匹だけだったとぼやいていた右みよしから2番目の川野選手はゼロテンションから聞き上げの釣りから錘を静かにトントン底を叩いて待つ戦法に切り替えて2位の選手に4匹位の差まで迫っていた。その右隣の林選手も遠投を取り入れ数を伸ばし始めていた。
最後の一時間は左2の植松選手とこの川野選手、林選手にカワハギが集中する。序盤の調整後順調に数を伸ばしていた植松選手の優位は動かないもののの2位、3位は後半30分を迎えた段階で全く判らなくなってしまった。


天下無敵のTシャツでトップ勝ち抜け

そして終了直前の川野選手の1匹が大逆転の2位を決定づけ、林選手もとうとう最後のギリギリで序盤からリードしていた田中選手と御手洗選手に追いついてしまった。
こうしてC戦は3選手横並びで勝ち抜けの3位と次点を掛けた大変なジャンケン戦へともつれ込んでしまった。

C船の稀に見る激しいデッドヒートは各選手達の決してあきらめない心と変化する状況に応じ、対応する能力の高さが生み出した。食いが悪いためバラシも多く、不意の大物のバラシもあった。まさに一匹の違いが運命を分ける大激戦はここに終了した。


2位勝ち抜けを決めた川野選手の1枚ワイドフックももう各選手の戦力に組み込まれています。


順位 氏名 匹数
1 植松博選手 17
2 川野康二選手 14
3 御手洗達也選手 13

植松博選手のコメント
ビキナーズラックですよ。実は去年からカワハギを始めたんです。カワハギオープンも初参加です。練習に何度もいかせてくれた家族に顔が立ちました。釣り方はカワハギらしきアタリがたまにしかこないのでチョットしたアタリを確実に食わせるようにしました。アタリがあったら少しゆすってテンションを抜いて食わせました。


船最前線